2026.08.03
【大人の遠足2026】鶯谷で無頼を訪ねて~一中年会社員の日乗~

真夏も真夏、気温35度を超える酷暑のとある日。一中年と一壮年会社員の二人で連れ立ち、無頼を訪ねるツアーを敢行すべく鶯谷へ。
一中年会社員の日乗
2026年8月1日(土)
真夏の海水浴シーズン、海辺の町から上京するのは困難を極める。
涼を求め押し寄せた観光客の帰途と導線が重なるため、出発と同時に満員のバスと大渋滞の洗礼を受け、最寄り駅までに小一時間を要す。
ようやく乗り込んだ電車も同様に、一日をしっかりと遊び疲れた人たちと共に一路東京へと向かう。
久々の電車に揺られ1時間強、初めて下車する「鶯谷駅」に到着。とにかく暑い。
ささのや
大人の遠足プランナー(?)の壮年会社員氏が作成した遠足のしおりを元に、まずは「ささのや」へ。60年以上の歴史があるという老舗のやきとり酒場。店前にお客さんが溢れかえっているものの、店員さんに声をかけると店内のテーブル席が運よく空いており着席。

看板メニューの焼き鳥タレを数本と、申し訳程度に身体のことを気遣ったオニオンスライスをアテに瓶ビール(キリンラガー)で喉を潤す。 2杯目はかぼすサワー。
鍵屋
「ささのや」で喉を潤したのち、ダブルメインイベントの一角、江戸時代(安政3年)から続くという歴史深い酒場「鍵屋」へ。

15分前に開店待ちの行列に接続。流れる汗もそのままに、ジッと耐え忍び、ひたすらその時を待つ。ネット情報によると「24席」とあり、前に並ぶ人数を数えてみると18…なんとかファーストロットに滑り込む。

お座敷の大テーブルに、カップルとおじ様3名組と自分たち(中年2名)という、いっさい交わることを知らない相席スタート。

2軒目であることを忘れるべく、初心に戻って瓶ビール(キリンラガー大瓶)から。お通しは滋味深く、主張もなく、あちらから味はやってこず、こちらから味を探しにゆくタイプの煮豆。味の果てへの旅。

現在の建物は大正元年に建てられた家屋を改装したという店舗。内観の趣きがありすぎるくらいありすぎる。趣きはあったらあったぶんだけエエ。

郷に入っては郷に従え…酷暑炎天下の中、汗を垂らして入店したものの、鍵屋といえば…な熱燗「櫻正宗」を、追加の瓶ビール(キリンラガー大瓶)をチェイサーにしつつ頂く。

食事は「冷奴」「合鴨塩やき」「うなぎくりから焼き」「大根おろし」。
江戸、明治、大正、昭和…呑みの先人たちがそうしたであろう空間で頂く料理、お酒は格別でした。またくるゆるさん
退店後、私たちはただ呑むだけのオジではない、文学・芸術にも造詣が深いんだ、という一面を誰かに見つけてほしいという願望を透かして見せつつ、すぐ近くにある古書店「古書ドリス」へ。飲酒と古書店は非常に相性が良いと思う(お店に迷惑をかけないよう気をつけよう)。
信濃路 鶯谷店
そして今回のメイン「信濃路 鶯谷店」。

芥川賞作家、西村賢太氏の行きつけとして有名な「信濃路 鶯谷店」。
昨今の大衆酒場ブームや孤独のグ〇メ等の聖地巡礼とはやや異なる角度のお店のためか、妙な人気は博してはおらず、ただただ適切に、ただ足るを知るちょうど良い人気ぶり。
立ち食いそば(椅子はあるが)店を基本に数多あるおかず、おつまみとお酒で、見事にリーズナブルな居酒屋として成り立っている。

西村氏の足跡を辿りつつ「赤ウインナー揚げ」「オムレツ」「カレールー(ライスなし)」からの後追い「ライス」等をオーダーしつつ、ハイボール、ウメサワー等を痛飲。
酷暑炎天下から一転、運良く(悪く)クーラー直撃席にあたったため、今度は寒さに凍えたところで退店。鶯谷駅周辺を徘徊したのち、友人宅近くの居酒屋へと滑り込んだ挙句、深夜二時に友人宅へピットイン、泊めて頂くことに。
一中年会社員の日乗
8月2日(日)
翌朝、挨拶もそぞろに足早に帰途につく。途中下車して横浜駅にて朝ラーメンを探索。
麺場 浜虎 横浜鶴屋町店 にて朝醤そば(650円)を食す。


大人の遠足第二弾はあるのだろうか…またその日まで清く正しく過ごしてゆこう。